相続や住み替えなどで不動産を売却する機会があります。できれば高く売りたいと誰もが思うのではないでしょうか。そこで今回は、不動産を高く売るために知っておくべき10か条について解説します。
不動産を高く売るために知っておくべき10か条
①「買取」ではなく「仲介」にする
不動産売却には、大きく分けて「仲介」と「買取」があります。
「仲介」とは、不動産の売主と買主の間に不動産会社が仲介し、売買契約の成立までのサポートを行います。
具体的には、売主と不動産仲介会社が媒介契約を結び、売り出し価格決め、販売活動を行います。
購入者が決まれば、契約締結前に不動産仲介会社の宅建士が重要事項説明を行い、
契約までの手続きや引き渡し、代金受領までを不動産仲介会社がサポートします。
仲介では、市場価格で売却が可能ですが、仲介料手数が発生します。
「買取」とは、不動産会社が売主から直接不動産を買い取ることです。不動産会社が査定を行い、売主が納得すれば、即現金化することも可能です。
買取は「即時買取」と「買取保証」があります。
「即時買取」は、不動産会社と売主の交渉次第で、即時に不動産会社が買取りすることです。
「買取保証」は、一定期間は仲介で販売活動を行い、買い手がつかなかった場合は不動産会社が買取る仕組みです。
買取では仲介手数料がかからないですが、市場価格よりも2～3割安くなります。
②複数の不動産会社に査定を依頼する
一社のみに不動産売却を依頼すると、適正な価格であるかの良し悪しを判断することができません。中には、査定価格が高くても根拠がない場合もあります。
複数の不動産会社に査定を依頼することにより、適正な価格で売れる可能性があります。
最近では、一括査定サイトを利用する方法もあります。
不動産一括査定サイトでは、所在地や築年数、広さ、間取りなどを入力し、短時間で複数の不動産会社の査定額を比較することができます。
③優良な不動産会社を選ぶ
実績が豊富で、根拠を持って査定していただける優良な不動産を選ぶことが大切です。対応がスムーズで、サポート体制が整っていている不動産会社を選びましょう。
まずは、インターネットで販売実績や口コミなどの評価をチェックし、複数の不動産会社を把握することが大切です。
④ 実際に足を運んで不動産会社を選ぶ
実際に足を運んで、不動産会社の特徴や実績、スタッフの対応などから、信頼できる業者であるのかを判断しましょう。
ホームページだけではわからない、会社の雰囲気や売却実績がわかることもあります。
⑤優良な担当者を選ぶ
不動産会社の中でも賃貸や売却など、得意分野を持ったスタッフが在籍している場合があります。優良な担当者に対応いただくことにより、スムーズに売却できる可能性もあります。
⑥部屋を明るく見せる
売却予定の不動産に対し、ある程度の工夫が必要になります。自然光が入りにくい物件であれば、内覧時に印象が悪くなる可能性があります。この場合、照明で明るい部屋のイメージにするといった対策が必要ですが、不動産会社にアドバイスを受けることもひとつの方法です。
⑦ハウスクリーニングを検討する
不動産を売却する際は、見た目も重要です。少しでも高く売るためには、あらゆる箇所を掃除し、物件価値を維持しなければなりません。しかし、個人では限界があるため、ハウスクリーニングを検討するのもひとつの方法です。
⑧部分的なリフォームを検討する
フルリフォームを実施すると、費用が高額になりますが、壁紙や外壁の塗装など、最低限のリフォームを行うのもひとつです。
⑨インスペクションを実施する
インスペクションとは、建築士や住宅診断士などの専門家が建物の劣化や欠陥の有無、補修すべき箇所などを検査することです。
主に構造耐力上主要な部分や雨水の浸入を防止する部分が調査の対象となります。
構造耐力上主要な部分とは、基礎、土台、床版、斜材、屋根などです。
雨水の浸入を防止する部分とは、基礎杭、屋根、開口部、配水管などです。
インスペクションを実施することで、買主が建物の状態を客観的に知ることができ、安心して物件の購入ができます。
⑩ 建物の不具合をできるだけ減らす
多少の費用はかかりますが、電球の交換、ドアの調整、網戸の交換など、建物の不具合をできるだけ減らすようにしましょう。
まずやるべきことは…？
不動産を高く売るための最初の行動として、査定をするところから始めます。このときにどこの不動産会社に査定を依頼するかが重要となります。
不動産会社には大手から地域密着型まで数多くありますが、必ずしも売却が得意であるとは限りません。
また、不動産の売却査定額は、不動産会社により異なります。売却に詳しくなければ、査定額が安くなるなど、相場からかけ離れる可能性もあります。
したがって、売却が得意な不動産会社を選ぶことがポイントになります。
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おわりに
今回は、不動産を高く売るために知っておくべき10か条について解説しました。
不動産売却は「買取」ではなく「仲介」にすると、市場価格で売却できる可能性があります。売却の際は、どこの不動産会社を選ぶかが非常に重要です。
複数の不動産会社を比較しながら、優良な不動産会社を選び、売却に詳しいスタッフが対応していることが望ましいです。
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